栃木県乳腺研究会で講演してきました |
薬物療法のランダム化比較試験を例にとり、”エビデンスにだまされない 臨床試験のデータの読み方”という題で、栃木県の研究会で講演をさせ て頂きました。 内容は、ファルモの術後療法における用量設定の問題点、術前化学療法 におけるpCRをエンドポイントとした臨床試験の問題点、中間解析結果の 解釈の問題点、ATAC100のデータプレゼンにおける問題点に関して でした。内容について参加された先生方にお聞きしたところ、 ”私もだまされてる”といった意見を複数頂き、おおむね好評の様でした が、疑問点や改善点がありましたら、またご意見よろしくお願いします。 フロアから頂いたご質問のあとディスカッションになった時に、骨密度 一つとるのにも大病院では大変な手間がかかることなど、解決困難な ことがあるのに今更ながら気がつきました。大病院ならではの良い点も もちろんあるわけですが。 当日栃木県がんセンターの認定看護師の方の講演もあり、 印象に残った内容は、認定を取ってからも当初は病棟配属となり、 しばらくして部署横断的な活動ができるようになったという ところで、どこかの病院でも聞いたようなお話でした。 医師よりも看護師の方が人事の面では硬直的なところがあるようで、 これも大病院ならではの弊害といえます。 幸い当院ではリエゾン専門看護師による全患者さんへの介入が出来て いるため、ケアとキュアを高いレベルで追求できていると現時点では考え ています。(医師の方に念のためにご説明しますと、専門と認定の違いは、 2年の修士課程と半年研修の違いです。) きめの細かいフォローは、小さい病院ならではのメリットといえます。 ![]() |
by aiharatomohiko
| 2008-06-29 23:24
| 日常
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