ザンクトガレン・コンセンサス会議:ハーセプチンの術後療法 |
日本では進行・再発にしか使用できないハーセプチンですが、 今日欧米では当たり前のように術後再発抑制に使用しています。 コンセンサス会議では、腫瘍径1cm以下、ホルモン陽性、 リンパ節転移陰性といった場合によってはホルモン療法さえ行わない ような場合にも、ハーセプチンを使用するという意見が3割もあり、 少々というか、かなり驚きました。 これはやりすぎでしょうという印象をもったDRも多かったようです。 化学療法との併用については、同時併用・逐次併用があります。 術後化学療法と併用した方が、再発抑制効果が少し高いような データがありますが、確定的ではありません。 心毒性から考えると、化学療法後にハーセプチンを開始した方が 良いのですが、悩ましいところです。 気になる日本の状況ですが、中外製薬からのインフォメーションによると、 昨年11月に厚労省に申請済み。迅速審査の対象になっているため、 遅くとも本年11月には認可される見込みとの事でした。 詳細は未確定ですが、認可はHERAタイプで、化学療法後に 3週ごとの使用となる見込みらしいです。 |
by aiharatomohiko
| 2007-04-01 12:08
| 医療
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