ダトロウェイとエンハーツ その2 |
蛇足ですが、HER2陽性を対象にした試験の結果は以下の通りで、
・DESTINY-Breast02試験(ESMO2024 update): T-DM1治療歴のあるHER2陽性進行転移乳癌が対象で、医師選択化学療法群(トラスツズマブ+カペシタビンまたはラパチニブ+カペシタビン)に対する、T-DXd群のPFSのハザード比: 0.30 (95% CI: 0.24~0.37)、T-DXd群のOSのハザード比: 0.69 (95% CI: 0.55~0.88)。
・DESTINY-Breast03試験: トラスツズマブおよびタキサン系抗癌剤の治療歴があるHER2陽性進行転移乳癌が対象で、TDM1に対して、 PFS中央値のハザード比 0·33, [95% CI 0·26–0·43]. OS中央値は、T-DXd群では72例(28%)で未到達(95%信頼区間40-5ヵ月、推定不能)、TDM1群では97例(37%)で未到達(34-0ヵ月、推定不能)(ハザード比 0-64,[95%信頼区間0-47-0-87]、p=0-0037)。
まとめ;標準治療に対するエンハーツの治療効果は、HR陽性HER2陰性よりHER2陽性で高いことが分かります。 |
by aiharatomohiko
| 2025-01-14 21:58
| 医療
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