IMpassion132試験 アテゾリズマブはしんどいですね |
IMpassion132試験 化学療法もしくは手術後12ヶ月以内に早期再発したPD-L1陽性のTNBCを対象として、アテゾリズマブ1200mg+主治医選択の化学療法 vs 主治医選択の化学療法を、主要評価項目として全生存期間を比較した。結果は、全生存期間の中央値はアテゾリズマブ+化学療法群12.1ヶ月 vs 化学療法群11.1ヶ月(ハザード比:0.93,95%信頼区間:0.73–1.20,P=0.59)と統計学的に有意な改善はなかった。 アテゾリズマブは、乳がんにおいてはどの試験でもことごとく真のエンドポイントにおいて統計学に有意な改善を認めていない一方、ペンブロリズマブは真のエンドポイントにおいて統計学的に有意な改善を転移性乳がんでも早期乳がんでも認めている、というのが現状です。 現時点では、アテゾリズマブを使う理由を見つけることが、個人的には大変難しいと言わざるを得ない状況です。 |
by aiharatomohiko
| 2024-06-02 21:52
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