SABCS2012 その1 |
S1-1BIG1-98でのILC(invasive lobular carcinoma)での 治療効果を検討した研究の発表。遺伝子発現プロファイルでは、 ILCの77%がルミナルAに分類される。切り替え群を含まない4922例 での解析。4922例中3200例が解析対象。324例がILCで、2599例が IDC。 サブタイプは、Ki67 14%をカットオフとしてルミナルAとBを分類したところ、 IDCよりもILCでルミナルAの割合が高かった。DFS OS IPCWを エンドポイントとして検討した。 LET群はTAM群と比較すると、IDCのHR0.8に対してILCではHR0.48 と差が大きくなっている。その理由は、LET群のILCのDFSはIDCと変わら ないが、TAM群での予後が不良なためのように思われた。 ルミナルAでは、IDCでTAMとAIでDFSに差がなく、これらはILCのLET群 とDFSがほぼ同等であった一方、ILCではTAM群の予後が不良であった。 ルミナルBでは、IDCもILCもLETが良好。OSも同様の傾向であった。 この結果はその理由があまり明確ではなく、他の試験でも同様であるか どうかの検討が望まれた。 |
by aiharatomohiko
| 2012-12-09 15:45
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