乳がん学会のトピックその3-胃がんと乳がんは同じですか。。。 |
最後になります。術前化学療法の演題を見ていました。 Dという薬が3週ごとに40mg/m2、Tという薬が80mg/m2で 2週間というレジメで、pCRが○○%だったので、標準治療と同じ くらいの効果ですという演題でした。 この研究自体がすばらしいとかくだらないとかいう事はさておきます。 問題はDの量です。「Dの3週ごと40mg/m2という量は、再発抑制効果 が証明されているのですか?」と質問したところ、「胃がんで効果が証明 されている量なので、これを使いました。」という返事でした。 あ然としてそれ以上質問をする気が失せたのですが、ここで問題(疑問)です。 ①そもそも術前術後の化学療法の目的はなんでしょうか。 ②胃がんで効果が証明されたというその効果の指標はなんでしょうか。 ③その効果が乳がんの再発を防ぐという効果に翻訳できるのでしょうか。 ④pCRをエンドポイントとして臨床試験をするのは、適切なのでしょうか。 万一発表された方がこのブログを見る機会があったら、患者さんのためにも 以上のことを良くお考えになって下さい。 |
by aiharatomohiko
| 2011-09-25 23:14
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