乳がん学会のトピックその1-ラジオ波の実力 |
台風の中、仙台で乳がん学会がおこなわれました。 特に記憶に残った演題を紹介します。 それは、ラジオ波で乳がんを焼くというRFA法の発表です。 平均追跡期間4-5年の時点でのデータですが、乳房内再発率は2cmまで の腫瘍で5%程度、2-3cmで10%程度、3-4cmで13-15%程度、 4-5cm(おそらく術前化学療法後か)で35%程度と、ひどい結果に なっています。追跡漏れの患者さんを入れたら、実際の再発率はこれよりも 高くなっている可能性があります。適格基準をきっちりしている病院では、 再発も少ないというデータも紹介されていました。 RFAをきちんと臨床試験としておこなっている病院と、標準治療ではない のにもかかわらず実地臨床として行ってしまっている病院があるようです。 時間がすべてを運んでくるといいますが、RFAを新しい進んだ治療法と 信じた患者さんは気の毒です。 学会がきちんとしたステートメントを出すべきではないでしょうか。 |
by aiharatomohiko
| 2011-09-07 15:46
| 学会
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