民族間差と個人差 |
何かにつけ、民族間差あるいは人種差に言及すると、必ず ”大阪人は~”といわれる先生がおられますが(見てるかな?)、 実際に子宮内膜がんや血栓症の発症率には民族間差があります。 しかしながら、前回のブログに述べたミーティングで勉強になった のは、”病気の発症率や治療効果は民族間における差よりも 個人間における差のほうが大きい”のではないか、という事実 も含めた考え方です。 例えばある病気の発症率は、民族間での違いがでるというよりも 同じような行動を取る様な人に多く出やすいとか、 ”太った白人に対して行われた臨床試験のデータで、日本人全般 に外挿しにくい”場合でも、”太った日本人には外挿しやすい”という ことらしいです。(文章力が不足していて分かりにくいかも) 子宮内膜がんについてはともかく、血栓症の発症率に関しては、 遺伝的背景よりも日本人が白人よりやせている人(≒BMIが小さい人) が多いためかも知れず、なるほどなと思いました。 |
by aiharatomohiko
| 2009-09-27 23:36
| 医療
|
<< 患者に選択させるのがいい医療なのか | 目からうろこもトホホな気分 >> |