目からうろこもトホホな気分 |
先日某メーカーの会で、EBMの紹介・実践で著名な先生とお会 いする機会がありました。 その際に教わったことで、目からうろこというか、そんな事も知らなかった のかといわれても仕方ない事がわかりました。個人的には僥倖です。 それは、”二つの治療方法の効果を比較する時に、推定値を見ては いけない”、”95%信頼区間だけで考えなさい”ということです。 どういうことかというと、例えばAという治療に対してBの再発抑制効果が ハザード比0.70(95%信頼区間 0.40-0.95)だった時には、 0.70で考えるのではなく、”治療効果は0.40から0.95の間のどこか に95%の確率で存在する”と考えて治療方針を立てなくてはならない ということです。 そんなの当たり前じゃないかといわれそうですが、目からうろこが 落ちたのは、その理由が、”真の値は推定値付近に分布するの ではなく、95%信頼区間のどの辺りにあるのか全く分からない” ということなのです。 ガーン、真の値はてっきり推定値近辺に分布するもんだとばかり 思っていたのは、私ばかりでしょうか。 しばらく落ち込みましたが、知らなかったよりは知った方が良かった と思って気を取り直すことにしました。 (以上は私の理解であり、当日何回か聞き直したのですが、理解が悪く 間違っている可能性があります。その場合、お気づきの方はご指摘 頂ければ幸いです。) |
by aiharatomohiko
| 2009-09-27 23:03
| 医療
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