サンアントニオ2008 NSABP B30 ちょっとがっかり |
AC60/600 4サイクル-DTX100 4サイクルとAT60/60 4サイクル (→1/3症例集積時点で50/75に変更)とTAC60/60/600 (→同時期に75/50/500に変更)を比較した術後化学療法のランダム化 比較試験で、5000例以上という多数の登録があったNSABP B30の73ヶ月 のデータが発表されました。 AC-DTXに対してATは非劣性、TACは優越性をみた試験です。 1次評価項目が全生存率、2次評価項目が無再発生存率と、術後療法の王道 を行くエンドポイントの取り方で、これはさすがNSABPといった感じです。 結果は、AC-DTX>AT=TACでした。 つまり、試験の仮説は二つとも棄却されたということです。 途中で用量変更されことはATの効果には響いてなさそうだというデータの提示 がありましたが、TACにはそういったデータの提示がないうえにサイクル数が ウェストコースとでデータのある6回でなく4回だったため、日常臨床に与える インパクトは残念ながら低いといわざるを得ません。 術後化学療法については、以前発表のあったE1199のデータと今回の BCIRG005のデータを見れば必要なレジメ選択が可能になると思います。 |
by aiharatomohiko
| 2009-02-22 21:09
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