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by aiharatomohiko
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<   2009年 11月 ( 3 )   > この月の画像一覧

第三回市民フォーラム 術後定期健診のお話


脇田先生のお話は、検診と術後フォローに関してでした。

そのときに、みなさん一様に驚いておられたのは、

”術後にCTや骨シンチなどをしても、予後の改善に結びつくという

データが無い”ので、ガイドラインでは推奨されない、という

お話になったときでした。


まだまだ年に1回CTや骨シンチをされている施設、多いみたいですね。

某所では、非浸潤がんの方にでも毎年骨シンチやCTをしている

ということも漏れ聞きます。まさかー、と思いますけど。


PETでもそうですが、自分の施設が過剰投資をしてしまったため、不必要な

検査を行うことがあってはいけません。

”この病院は検査設備が揃っているから、安心ね”って、乳がん治療では

かなりなブラックユーモアですかね。


ちなみに、当院では希望される方には行っていますが、それ以外の方は

CTや骨シンチを術前含めて1回も受けた経験がない方がほとんどです。


よその病院で治療を受けている方のお話をお聞きになって、”CTしなくて

いいんですか”と心配される場合もあるかと思いますが、他が過剰診療を

している場合の方が多いです。

もちろん、心配になったときにCTをたまに受けることは悪くありませんが。
by aiharatomohiko | 2009-11-16 17:36 | お知らせ

第三回市民フォーラムのお話 その1


いまさらの感ありありですが、市民フォーラムのご報告です。

pdfファイルで内容をアップでしようと思ったのですが、どうやっても

出来ないのであきらめました。

私は閉経前ホルモン療法のお話をしましたが、特に強調したかったのは、

ホルモン療法は決して副作用が軽い治療ではないということです。


・ほてり 

・発汗

・頭痛

・何となくやる気が出ない

・抑うつ

・不眠

・関節痛  

・骨塩量の減少 

・おりもの

・不正出血

などなど、どれをとってもご本人にはうっとうしいことばかりです。


担当の医師はなかなか理解してくれなくても、家族の方が理解して

くれたら、かなり楽になるのではないでしょうか。

私どもの作った小冊子が少しでもお役に立てばいいのですが。。。


Q&Aで気づいたのは、非浸潤がんでもホルモン剤を服用されている方が

何人かおられたことです。

術前に服用されている方もおられました。

驚いたことに、みなさん何の目的で服用されているのか理解されて

いないようでした(ため息)。


非浸潤がんは遠隔転移を起こす危険性が極めて低いため、

基本的に薬物療法は必要ないです。

温存術後に手術した乳房への再発の危険性を下げるという論文は

ありますが、一方ほとんど変わらないという論文もありますので、

一定した見解は有りません。

乳房切除をした後では、その意味すらないのです。

反対側の乳がんを減らす効果はあると思いますが、日本人の場合に

どの程度の発症率があって、どのくらい抑えられるか分かっていないため、

メリットは限られると思います。

私は基本的に処方していません。
by aiharatomohiko | 2009-11-16 17:29 | お知らせ

HER2陽性ER陽性転移性乳がんの治療


昨年のサンアントニオで発表された、HER2陽性ER陽性転移性

乳がんを対象とした、一次療法におけるラパチニブ vs 

ラパチニブ+レトロゾールのランダム化比較試験の結果が

JCO(J Clin Oncol 27. © 2009)にのりました。

内容はサンアントニオの時と同じです。

つまり、HER2陰性乳がんではラパチニブの効果がなく、HER2陽性では

無増悪進行期間は30%改善されるが、全生存期間に有意な改善は無い、

ということです。


また、同様の対象で行われた、ハーセプチン+アナストロゾール 

vs アナストロゾールの試験結果もJCO(J Clin Oncol 27. © 2009)

にのりました。

無増悪進行期間は40%改善されるが、全生存期間に有意な改善は無い、

ということです。


HER2陽性ER陽性転移性乳がんの治療においては、ホルモン治療単独を

優先とし、進行してから化学療法と抗HER2療法を行えばよいという結果です。

ハーセプチンとホルモン剤を同時併用する意義は、毎週点滴を行わなければ

ならないわずらわしさや医療費を考えると、患者さんにメリットがあるとは

思いがたいです。

ラパチニブとホルモン剤の併用は、医療費を考えなければ点滴をする

わずらわしさがないため、少しましだと思いますが、下痢などの副作用による

QOLの低下が懸念されます。


結論として、全生存期間の改善が見られないので、ホルモン剤と抗HER2療法

の併用は、個人的にはお勧めしません。
by aiharatomohiko | 2009-11-08 20:55 | 医療