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乳がんの最新情報を紹介しています
by aiharatomohiko
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<   2008年 09月 ( 2 )   > この月の画像一覧

術前化学療法は患者さんの役に立っているのか?


乳がん治療において、薬物療法(ホルモン療法・化学療法(抗がん剤))は、

手術ではとりきることが出来ない、目に見えないような微小ながん細胞が

将来転移・再発するのを防ぐために非常に重要です。


どのような薬物療法を行うのかは、乳がんの手術を行い、病理検査により

再発の危険性や薬剤の感受性(ホルモン感受性・HER2の状況)を検討

して決めるのが一般的です。


しかしながら、手術前に化学療法を行う、すなわちより早期に目に見えない

がん細胞の広がりに対する治療を行うことで、手術後に化学療法を行う

よりも生存率を改善することができるのではないかという仮説があり、

これを検証するための臨床試験がもう20年も前に行われました。

試験の名前は、NSABP B18です。


この試験の結果明らかになったことは、化学療法を手術前に行おうと

手術後に行おうと生存率は変わらないということです。

つまり、残念ながら手術前に化学療法を行うことによって予後は改善

されなかったということで、今風に言うと研究仮説が証明されない

”Negative study”だったわけです。


しかしながら、データを詳細に検討することにより、いくつかの重要な知見が

報告されました。
by aiharatomohiko | 2008-09-23 21:56 | 医療

ゾメタの抗腫瘍効果と顎骨壊死


先日ゾレドロネート(ゾメタ)の勉強会に参加してきました。

基礎から臨床まで幅広い知見が紹介され、大変勉強になりました。

基礎的な所では、ビスフォスフォネートの抗腫瘍効果には直接的なものと

間接的なものがあり、間接的なものとしてγδT細胞の賦活化、血管新生の

抑制、などが紹介されていました。

興味深かったのは、理由はわかりませんが、化学療法との併用では、

同時投与よりも逐次投与の方が効果が高いという話でした。

ビトロの話なので、人には直接応用できませんが、今後の展開が期待

されます。


阪大歯学部の米田先生から、臨床的に意義深いお話がありました。

抜歯が必要な時にとゾメタの休薬と再開の時期をどうすればいいのか

という内容です。

骨のリモデリングの期間から考えると、休薬は3ヵ月で再開は

2ケ月空けた方が良い、と仰っていたと記憶しています。

かなり長い(約半年)休薬期間が必要なようですが、顎骨壊死

への対応の困難さ考えると、仕方がないのかもしれません。

*以上の内容は聞き間違いなどがあるかもしれませんので、臨床応用の

際には個人の責任でご確認下さい。*
by aiharatomohiko | 2008-09-23 21:21 | 医療