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乳がんの最新情報を紹介しています
by aiharatomohiko
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<   2008年 08月 ( 2 )   > この月の画像一覧

日本看護協会での講義


先日、日本看護協会の神戸研修センターで、"乳がんの治療と看護"という

研修の”乳がん治療の実際”のコマで講義をしてきました。

以前は化学療法のコースで乳がんのコマを担当しましたが、イントロが

少なくいきなり治療内容に入りすぎていたため、乳がんを専門にしていない

方にはややわかり難くかったと反省しております。

今回はイントロをわかりやすくしたつもりですが、乳がん看護に

携わっておられる看護師さんがほとんどだったためか、わりと興味深く

聞いて頂いたような印象でした。

大病院からの参加が多数でしたが、大病院では外来と入院が

ほぼ分断されており、勤務形態は入院は入院だけ、外来は外来だけ

になっています。そのため、継続した看護はまず期待できません。

患者さんがご覧になっておられるかもしれませんが、これは仕組みの

問題で、看護師は診察室にはほとんど入ってきませんので、

大病院にいって看護師があまりフォローしてくれなくても、仕方がない

と思ってください。

乳がん診療は、外来が診療の中核を担っているのですが、こんな

現状を先日受講されていたようなやる気のある看護師の方達が

満足しているのか疑問です。


幸い当院では外来から入院まで継続性を持った看護が出来ますので、

1人の患者さんを診断から治療そしてフォローアップまで継続してみて

みたいというやる気のある看護師の方を、手術件数がもう少し

増えてきたら募集しますので、ちょっと今から考えてみておいて下さい。

来年には病院も新しくなりますし、とリクルートしてみた。



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by aiharatomohiko | 2008-08-13 20:57 | 日常

GEICAM 9805 n0高リスクに対するTAC vs FAC


ザンクトガレン1998基準のn0高リスク乳がんに対するTAC

(ドセタキセル,ドキソルビシン,シクロフォスファミド)の有用性を検討する

GEICAM 9805試験(n=1059)の結果が、ASCOで発表されました。

印象的ではありますが、当たり前といえば当たり前の結果で、

5年間無病生存率は、TACが91%、FACが86%(HR:0.66、

95%CI:0.46~0.94、p=0.0202)とTACの勝ちでした。

5年OSはTACが97%、FACが95%(HR:0.72、

95%CI:0.40~1.30、p=0.2677)でした。

これは、腋窩リンパ節転移陽性乳がんを対象としたBCIRG 001

でみられた、TACはFACに比して再発リスクを28%,

死亡リスクを30%有意に改善したというものとほぼ同じでした。


結果が当たり前といったのは、薬物療法の治療効果がリンパ節転

移陽性と陰性で変わる訳ではないからです。

リンパ節転移陰性症例でレジメ間の有効性に差がつきにくいのは、

n0では再発率が低くイベント数が少ないからというだけです。

直接比較のデータは無いですが、AC-wPTXと比してものすごく治療

効果が高いとは思えないこと、peg G-CSFが使用できないことから、

当院では今までどおりAC-wPTXを標準治療とします。

もちろん、リンパ節転移がなくとも再発リスクが高いと見込まれる場合にも

AC-wPTXは使用します。
by aiharatomohiko | 2008-08-08 21:59 | 論文