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乳がんの最新情報を紹介しています
by aiharatomohiko
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<   2007年 08月 ( 4 )   > この月の画像一覧

アロマターゼ阻害薬とタモキシフェン その1


アロマターゼ阻害薬(フェマーラ・アロマシン・アリミデックス)が導入されて、

5年以上が経ちます。

現在閉経後ホルモン感受性乳がんの標準治療薬となったこれらの薬剤

ですが、最適な使用法をめぐってはいろいろと議論が尽きない面があります。

日本に導入されたころの経緯を振り返りながら、現時点(07年8月)での私の

考え方やこれら薬剤の使い分けについて記してみたいと思います。

99年頃と記憶していますが、私が初めて参加したサンアントニオ乳がん

シンポジウムで、英国のDr.バウムが大規模臨床試験をやってますよ、

という発表をしていたのを思い出します。

アリミデックスとタモキシフェンを比較した有名なATAC試験です。

その時は、具体的なデータが出ていなかったため、“ふーん、対象者が

すごい数の臨床試験だなあ”という感想しかありませんでした。

それから2年くらい経った頃でしょうか、そのATAC試験の中間解析の結果

が報告されました。

その時の私的な感想は、“アリミデックスはタモキシフェンよりも良さそう

だけど、あまり大きな違いは無い。中間解析であるので、データは確定して

いないし、なにより長期の安全性は確立していない。”というものでした。

しかし、ここからの製薬メーカーのプロモーションがすごかった。

各地で研究会(という名目のプロモーション)をバンバン行なって、

アリミデックスの優位性を強調したプレゼンを行い、ボーティングすれば、

少なくとも大阪ではほとんどの医師がタモキシフェンでなくアリミデックスを

処方するという結果でした。

このことには、大いに違和感を覚えたものでした。

(”えーっ、ほんまかいな”という感じ)

悪いことには、この時には全くデータのなかったタモキシフェンから

アリミデックスへの切換えを何の疑問もなく行っていた医師がおり、

さらに悪いことには閉経前の乳がん患者に処方する医師もいたようです。

幸いなことにその後は順調にアロマターゼ阻害薬に良いデータが蓄積して

きて、標準治療薬としての地位を確立しました。

結果論ではありますが、幸いな事にタモキシフェンからの切り換えも

標準治療となりました。

しかし、同時にアロマターゼ阻害薬の問題点も明らかになってきています。
by aiharatomohiko | 2007-08-26 23:35 | 医療

看護師募集のお知らせ


看護師募集のお知らせです。

当院は30年間行ってきた地域医療を中心に、乳癌治療と人工関節治療

という専門分野を伸ばしている最中です。

現在でも、世界標準とされる質の高い治療を提供しており、将来的には

両分野で全国をリードする病院になることを目標としています。

この度、乳癌手術数が増加してきたことに伴い、乳癌診療に関心が高い

看護師の方を1名に限り募集することにしました。

当院は、全国レベルで認知されている乳腺専門医と乳癌診療に特化した

リエゾン精神看護専門看護師が共同して外来から入院まで診療に当たる

という、専門病院ならではの質の高い診療環境を実現しています。

また、乳房再建手術はブレストサージャリークリニックの岩平先生に来て

頂いて手術を行う等、自分達が最高と考える医療を選択できます。

大病院にありがちな“外来と病棟が分断されて、満足の行く看護が

出来ない”、“無駄な会議や意味の無い研修で休みがつぶされる”、

“せっかく認定をとったのに、看護部の理解が無く専門性が生かせない”

といった悩みのある人には最適かと思います。

反対に、漠然と今の職場が不満なので環境を変えたいという人には、

向いていませんので、お問い合わせは、ご遠慮下さい。

“今の職場でできることはやりつくしたので、新しい環境でより良い看護を

勉強したい”、という意識の高い方だけをお待ちしています。

また、専門病院で勉強したいという意識の高い新卒の方も、

経験者とは別枠で歓迎します。きちんとした指導をお約束します。

当院は開業から30年経ち施設が狭くなっているため勤務環境が良いとは

言えませんが、これを改善すべく努力をしていますので、ご了承下さい。

見学希望の方は、師長の山崎または谷本までご連絡下さい。

電話:072-723-9001 14-16時の間にお願いします。
by aiharatomohiko | 2007-08-10 21:49 | お知らせ

第一回市民フォーラムを開催しました

8/4に箕面駅前のサンプラザで、第一回の公開市民フォーラムを、あけぼの会

とノバルティスファーマの共催で開催しました。

200名ほどの参加で会場はほぼ満員でしたが、あけぼの会のワット会長に

司会をして頂き、”知ることから始まる乳がん治療”をテーマに和やかな

雰囲気のうちに会は行われました。

第一部では、まず関西労災の高塚先生に日本の乳がんの状況・検診について

お話を頂きました。

私は、乳がん治療を納得して受けるためには、何を知ればよいのか、

また知識はどうやって仕入れればよいのかについてお話をさせて頂きました。

そして、当院の早川専門看護師からは、嫌な知らせを知らなければならない

とき、どうやったら乗り越えられるのか、についての話をさせて頂きました。

第二部では、あらかじめ頂いたご質問と当日会場からのご質問を

お受けしました。現在受けておられる治療とその副作用についての

ご心配が多いのだなと、改めて感じました。

おおむね好評であったとは伺っていますが、頂いた感想をもとに、

次の会につなげたいと思います。

最後になりましたが、当日暑いのにお越しくださった皆様、お疲れ様でした。

また、準備にお世話になったあけぼの会の皆様、ノバルティスの皆様、

有難うございました。


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by aiharatomohiko | 2007-08-07 12:50 | お知らせ

同意書なしの臨床試験:このニュースの解説


記事を読んだだけでは、どんなレジメかさっぱりわかりませんでしたが、

乳癌学会の発表を見ると、タキソテール75→FEC75で、意外と(失礼)

まともなものでした。

このレジメならば、日常診療で行っている病院もあるのではないでしょうか。

同じレジメでも、日常診療で行っていれば同意書をとっていなくても何ら

批判を招くことがなく、臨床試験であれば同意書をとっていなければ批判

されるというのは、なんだかおかしな気もしますが、これはこういうルール

なので、仕方がありません。

結局、このニュースのポイントは、”同意書を取らずに臨床試験の形式で

治療をしたのは論外”というところだけです。きちんと同意書さえ取って

おけばここまで叩かれる事もなかったのでしょうけど、これは自業自得。

臨床試験に対する悪い印象を与えてしまいかねないことは、心配です。

さて、治療を受ける側の立場に立つと、このニュースの件よりもっと気を

つけなければならないことがあるので、指摘しておきます。

それは、

①臨床試験の形式をとらないで日常診療で行われている、

とてもいい加減な治療方法

②同意書をとっているが、治療内容が妥当とはいえない臨床試験

素人目には上記①②ときちんとした治療の鑑別が難しいかも

しれませんが、プロが見れば一目瞭然です。

また、乳癌学会発行の患者さん向けのガイドラインを読んでおけば、

おかしな治療方法から身を守ることができるのではないでしょうか。

このBLOGをお読みの患者さんは、標準治療をきっちりと出来る病院を

まず選んで下さい。そして、その病院でよい臨床試験を紹介されれば

参加を検討して下さい。

それにしても、ニュース本文を読んでみても、どんな臨床試験をしていた

のかが、わかりにくい。他社も、同様でした。

記者の方が、内容を深く理解してから、記事を書いてくれるといいのですが。
by aiharatomohiko | 2007-08-07 00:10 | 医療