excitemusic

乳がんの最新情報を紹介しています
by aiharatomohiko
ICELANDia
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
カテゴリ
以前の記事
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


pCRを目的として術前化学療法を行うことは適切か?その1


術前に化学療法を行うことによる予後の改善はみられなかったのですが、

病理学的完全寛解(pCR)が予後予測因子、また生体内抗がん剤感受性

試験として非常に興味深い現象であることがわかり、臨床面のみならず

研究面でも注目されています。

その様な中で、pCRが患者さんにとってどのような臨床的意義を持つのか、

考えてみました。


まず、pCRになった場合には、ならなかった場合と比較して、どのくらい

予後が良いのかを確認してみました。

B18試験の結果からは、乳房のがんがpCRになった場合、5年無再発

生存率は85.7%でした。10年無再発生存率はもう少し下がることを考えると、

術前化学療法でpCRになった場合でも、患者さんに“pCRになったので、

乳がんが治りますよ。“と言えるほどのインパクトのある数字とはいえない

のがわかります。

えっ?pCRになったので治るって説明されている?うーん。。。。

85%治ります、といわれても高いのか低いのか、何ともいえないでしょうね。


一方、pCRにならなかった場合の5年無再発生存率は76.9%。

差があると言っても絶対値では10%切る位ですので、pCRにならなかった

と言って悲観するほどでもありません。

pCRの予後予測因子としてのパワーは、過大評価されていると

個人的には考えます。

そのため、pCRが得られるかどうかを観察することのみを目的として、

術前化学療法を行う意義は小さく、患者さんにとってメリットは無い

と考えます。


それでは、pCRを目的として臨床試験を行うことは、意義があること

なんでしょうか?
by aiharatomohiko | 2008-10-29 20:53 | 医療
<< pCRを目的として術前化学療法... 術前化学療法は患者さんの役に立... >>