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術前化学療法は患者さんの役に立っているのか?その3


結論としては、患者さんに対する術前化学療法の実質的なメリットは、

術前化学療法を行うことにより、乳房温存率が上昇するということ、

これだけなのではないでしょうか。


ということは、当初より乳房温存療法が可能であるような場合には、

術前化学療法が術後化学療法に比べて優れている点はほとんどないの

ではないでしょうか。もちろん、劣っているともいえませんが。

術前化学療法で3cmの腫瘍が2cmになった場合には、より切除範囲が

小さくなり、質の高い温存手術ができるという考え方はあります。

ただ、質の高い温存手術と言うのは、切除範囲もさることながら腫瘍の

できる部位に左右されるところが大きいので、3cm前後の腫瘍に積極的に

術前化学療法を勧めるのが良いかどうかは難しいところです。


また、術前化学療法を行っても、温存手術が可能にならないような場合も、

あまり良い適応では無いと考えます。例えば、乳頭乳輪直下に腫瘍が広く

およぶ場合です。また、石灰化が広範囲に広がっているタイプの乳がんは、

乳管内進展部分が化学療法で消えないことが懸念されます。

余談になりますが、先日乳癌学会でお会いした先生によれば、

HER2陽性乳がんに対してHerceptinとFE75C→Taxaneを併用した

場合には、石灰化のある範囲もがん細胞が消えている場合が結構ある

との事でした。


ただ、この場合も石灰化のある範囲は手術で切除されるというお話で

あったので、やはり広がりがあまりに大きい場合には美容的な事を

考えると難しいのかもしれません。


それでは、術前化学療法の問題点とは何でしょうか。
by aiharatomohiko | 2008-10-14 23:33 | 医療
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