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by aiharatomohiko
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閉経前:タモキシフェン vs アナストロゾール


プライマリーエンドポイントである無病生存率は、タモキシフェンと

アナストロゾールのカプランマイヤーカーブがベタベタに引っついて

いて、離れそうにありません。無再発生存率にしても同じことです。

それだけではなく、イベント数では、アナストロゾールの方が多い。

つまり、悪い。(イベント数 TAM:ANA DFS 72:65 RFS 72:64)

これでは、時間が経ってイベント数が増えても、アナストロゾールが

勝つことはなさそうです。


さらに驚いたことには、全生存率では危うく有意差をもってアナストロ

ゾールが負けかけているではありませんか。

イベント数、つまり死亡者数では、アナストロゾールがタモキシフェンの約2倍

に上っているのは、驚きを通り越してちょっと信じられないくらいです。

(イベント数 TAM:ANA 27:15 p=0.065)

死亡については発表で具体的には触れられていないので、詳細は

わかりません。


今ヨーロッパなどで行われている閉経前の人を対象にしたアロマターゼ

阻害薬の臨床試験がこの結果をもって早期に取りやめになると言う事はない

と思いますが、自分の患者さんにはお勧めしたくなくなるようなデータ

ではあります。


かえすがえす惜しいのは、この臨床試験での治療期間が3年であるという

ところですね。もし5年だったなら、かなり確定的なデータになっていた

と思います。


このデータでは製薬メーカーが販促本を作って営業に来ることはないので、

注意しておかないとしばらく経つと目に触れることさえなくなるかも

しれませんね。
by aiharatomohiko | 2008-06-26 22:08 | 論文
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