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by aiharatomohiko
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30thサンアントニオ乳癌シンポジウム-Oncotype Dx-


Oncotype Dxという検査があります。


リンパ節転移陰性のホルモン感受性乳がんで、タモキシフェンを服用する

患者さんが対象です。検査により再発リスクがスコア化され、リスクが低い

人に化学療法を省くために使用されます。アメリカではFDAの認可をうけて

おり、ガイドラインでも推奨されています。日常臨床でも使用されるように

なっているようです。


今回のサンアントニオでは、Dr.Albainによりリンパ節転移陽性ホルモン

感受性乳がんを対象にしたOncotype Dxの有用性を検討した結果が発表

されました。その結果は、再発高リスクと中リスクでは、タモキシフェンに

対する化学療法の追加効果が見られたものの、再発低リスクではタモキシ

フェン単独とタモキシフェン+化学療法の無再発生存率が同じであった

という結果でした。


しかしながら、母集団としたINT0100の約40%しか検討されていないこと、

症例数が低いため信頼区間が広く、低リスクでの化学療法の追加効果が

見逃されている可能性に注意が必要です。この結果を実臨床に適用すると

するならば、再発スコアが低い人には化学療法が無駄なので省くことになる

のですが、低リスクでも10年DFSは60%なので、実際に化学療法を省くこと

ができるのか、難しいですね。

現時点では興味深い結果ですが、データの精度が低く、再現性を確かめる

必要があります。
f0123083_21361064.gif


この発表よりも面白かったのが、Oncotype Dxを開発したGenomic

Healthという会社のランチョンというか、プロモーションです。

まず色々な症例が提示されて、治療方針を会場の参加者に聞き、

その後にOncotype Dxの再発スコアが提示されて、改めて治療方針を

聞き直すというものです。一般に再発リスクとして用いられている指標と

Oncotype Dxの再発リスクが一致しない症例では、Oncotype Dxの

結果で治療方針を変更する人が多いこと、またアメリカ人のphysician

でもできれば化学療法を避けたいと思っている人も多いということを知り

ました。確かに、1cmの腫瘍でも再発危険率が50%と言われれば、

化学療法をしようと思いますね。Oncotype Dxの日本人でのデータもある

はずなので、また調べてみたいと思います。

ただ、この検査は保険が効かず45万円もします。


乳がんの手術料の1.5倍以上ですね。

日本の場合技術料がアメリカと比較して安すぎるというのはありますけど、

ちょっとね。
by aiharatomohiko | 2008-01-03 17:53 | 論文
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