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by aiharatomohiko
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30thサンアントニオ乳癌シンポジウム-ATAC 100months-


ATACの100ヶ月のデータが発表されました。

何千人にもなるデータを10年近くにわたって継続して収集し続

けるのは非常に大変なことで、頭が下がります。


学会ではITT解析は発表されず、ホルモン受容体陽性症例だけ

でしたが、再発リスクの低減がハザード比で0.76と以前と比べて

良くなっていました。


ところが、同時にLANCET ONCOLOGYに発表された論文を見て

驚きました。

というのは、無再発生存率のハザード比がITTで0.90(0.82-0.99)、

ホルモン受容体陽性では0.85(0.76-0.94)と、学会発表よりも低かっ

たからです。


よくよくデータを見てみると、学会で発表されていたのは、私の記憶が

正しければ、プライマリーエンドポイントである無再発生存率ではなく

セカンダリーエンドポイントのtime to recurrenceだったようなのですね。

イベントの取り方が違うので、そのハザード比が0.76と無再発生存率と

比較してかなり良いのです。

そのため、違和感があったと思われます。


もしそうであれば、学会発表には数字を良く見せるための情報操作

が入っており、論文ではそんなことが出来ないので正直なデータ

になっているということになります。


AZ社のプレスリリースを見てみると、”Overall, women in the ATAC

trial taking anastrozole were 24% less likely to have their

cancer come back, compared with those taking tamoxifen”

とあります。


あー、やっぱりね、といった感じです。。。

もちろんうそではありませんが、プライマリーエンドポイントよりも、

数字の良かったセカンダリーエンドポイントを強調するのは

ちょっとやりすぎでは?と思います。

この後のプロモーションもこの数字を使ってするのでしょうかねえ?


センシティブな問題なので、後で裏をとってから文章を変更する

ことになるかもしれませんが、うーん。

フォローアップに関して、せっかく感心した後なんですが、、、
by aiharatomohiko | 2007-12-16 20:44 | 医療
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