ASCO2012 EMILIA試験その2 |
試験の結果は明快で、抗腫瘍効果並びに毒性でT-DM1が優れるという ものでした。 トラスツズマブとタキサンで既治療例での標準治療はT-DM1に なるのでしょう。 フォローアップの中央値は約12ヶ月。 Median dose intensityは、カペシタビン77.2%、ラパチニブ93.4%、 T-DM1は99.9%でした。 PFS(569イベント)は、6.4ヶ月 vs 9.6ヶ月 層別化HR=0.650 (95% CI, 0.55, 0.77) P<0.0001で、T-DM1の勝ち。 OS(223イベント)は、23.3ヶ月 vs 到達せず 層別化HR=0.621 (95% CI, 0.48, 0.81) P=0.0005で、T-DM1の勝ち。 OSのEfficacy stopping boundaryが、P=0.0003 もしくは HR=0.617に事前に設定されていたために、わずか数イベントの違い とは思いますが、試験中止になりませんでした。 ただ、最終解析でもOSでT-DM1が優ることはまず間違いないでしょう。 きれいな結果です。 |
by aiharatomohiko
| 2012-08-27 18:52
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