excitemusic

乳がんの最新情報を紹介しています
by aiharatomohiko
ICELANDia
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
カテゴリ
以前の記事
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


SABCS2010 エキセメスタンとアナストロゾールは同等


7576名のER陽性閉経後乳がんを対象として、術後内分泌療法における

エキセメスタン5年とアナストロゾール5年を比較したMA27試験の結果

が発表されました。 


EFSが一次エンドポイントで、ハザード比は1.02(95%信頼区間 

0.87-1.18、p=0.85)とほぼ同等でした。

n-でもn+でも同じような傾向だったということです。


結果の解釈としては、もともとエキセメスタンの優越性試験として

デザインされているので、エキセメスタンが優れているとはいえない、

というのが厳密な解釈になるのでしょうか。

95%信頼区間から考えると、エキセメスタンが13%優れているかも

しれないし、18%劣っているかもしれない(逆かもしれませんが)、

ということです。

もっとイベント数が増えれば信頼区間が狭まってくるのですが、

追跡調査には経費がかかるのと、現実的には追加解析をしても

エキセメスタンが勝つ可能性が低く、スポンサー企業がその資金を

出さない可能性があるので、追加解析がなされるかどうかは不明です。

その理由をマーケット的に考えます。

エキセメスタンはアメリカではタモキシフェンからの切り換えでない

単剤での術後療法としては認可されていないようです。

現状アナストロゾールのゾロが発売されたため、アナストロゾールに

勝たない限りは、もし認可されたとしても売れる可能性が低いという

わけです。同等性を証明しても企業としては意味ないわけですね。


望みがあるとすれば、今回の解析時点での骨折率は変わらないものの、

骨粗鬆症は4%ほどエキセメスタンが良かった(31%vs35%)など、

副作用のプロファイルがわずかながら異なるということでありますが、

実際にはいかがでしょうか?


厳密な統計学的解釈はさておいて、実臨床ではこれだけの規模の試験で

カプランマイヤー曲線がベタベタにくっついていることから考えると、

両者は同等であるという解釈で良いでしょう。


MA27のスライドが学会のHPにアップされていないのでこれ以上の

検討はできませんが、このこともスポンサー企業やゴスのやる気のなさを

現しているように思えます。
by aiharatomohiko | 2011-01-10 10:59 | 学会
<< アバスチン:似たような結果と異... FDAがアバスチンの転移・進行... >>