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by aiharatomohiko
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マンマプリントその2


それでは、マンマプリントはどういう人にどのような目的で使うと良い

のでしょうか。


基本的なデータを確認すると、Stage IIまでの術後補助療法を受けていない

方の場合、ローリスク群の10年後無転移率は90%でした。

この場合でも、ホルモン感受性乳がんの場合にはホルモン治療を行うことに

より再発を絶対値で4~5%減らすことが出来ますので、無治療という選択肢

は取りづらいものと思われます。副作用が忍容出来ない場合を除いて、

ホルモン治療は勧める事になりそうです。ただ、化学療法は回避しても批難

されないレベルだと、個人的には思います。


ホルモン感受性陰性の場合は、どうでしょうか。

例えばACで再発を25%減らすことができるとなると、絶対値では2.5%

のメリットがあるということ。

化学療法は回避できるでしょうか。微妙ですね。


結論的には、オンコタイプと同様に、Stage IIまでのホルモン感受性乳がん

に対して検査を行い、ローリスクとなった場合にホルモン療法は行うが

化学療法は回避する、といった具合に使われるのだと思います。


それでは、どちらを使うのか、といった問題ですが、マンマプリント

の方が技術的に優れているのだとしても、サンプルを予め取っておかないと

いけない点が、実際的には結構な障害となります。

術前にするかしないかわからない、しかも保険が効かない超高額な検査の

IC取るのは結構大変ですもんね。この点、技術的には劣るかもしれない

けれどもオンコタイプの方が使い勝手の良さでは格段に上です。


ここで、マンマプリントの問題点を指摘しておきます。

会社の資料では、全体の40%がローリスクになるということを書いて

いますが、今まで行われた研究でも対象によってはローリスクが20%ほど

しかない場合があります。日本人を対象とした研究でもその程度でした

(大阪府立成人病センターの発表による。)。

病理学的な検討と比較すると、メリットを受ける人は10%以下となり、

あまりに少なくは無いでしょうか。


もう一つ問題点を挙げておきます。

それは、会社のパンフレット表紙の文言です。

英語版では、“This is how to predict the risk of breast cancer

recurrence more accurately.”とあります。病理学的検討やコンピュータ

ソフトよりも正確だよ、というニュアンスです。

が、日本語版では“乳癌再発リスクを正確に予測するために”とあります。

両者のニュアンスの違いは明らかで、正確に予測できるとする日本語約

はあまりに営業中心でミスリーディングに思えます。

90%の正答率じゃそんなに正確でもないで~、と大阪弁でつっ込みの一つ

も入れたくなります。
by aiharatomohiko | 2009-07-26 21:11 | 学会
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